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と魚のよろず帖

〇五 睦月

≪睦月≫


  元旦 「七転び八起きで明ける 酉の年」 

  五日 「初雪の冷たさ沁みる深夜にも 月の灯りが温もり誘う」

  九日 「賑やかに提灯燈る境内に 今年を祈る人々の顔」

  七日 「時雨れ降る凍てついた気を吸い込んで 新たな年の一歩踏み出す」

 十一日 「運針で無心に遊ぶ夜更け過ぎ 明けて感ずる肩こり嬉」

 十四日 「立ち止まり 思い巡らす松の内 一歩を噛みしめ歩く夢見る」

 十七日 「古の強風浴びし斑鳩の 雲の早さに時なぞらえて」

 十八日 「寒空に滲んだ夜のその月は あの日の涙命の灯火」
                   …一月十七日に寄せて

 二十日 「夕方の水辺のような空色に 白く浮かんだ月の真珠」

二十七日 「月を見て日々を暮らす嬉しさを 一つ纏うた布に映して」

mokuji




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